k_博物館学

自然史系資料の保存は誰が担っているか:佐久間大輔「自然史系資料の文化財的価値」(2011)

今年7月に、日本科学史学会生物学史分科会・夏の学校において、「科学史・医学史をめぐる資料とアーカイブズ」といったテーマでのシンポジウム開催を予定しています。そこで、この主題に関連する文献を今後は読み進めていこうと思います。 佐久間大輔「自然…

「国立」の上野動物園における戦利動物のディスプレイ:木下直之「展示される戦利動物」(2009)

木下直之「展示される戦利動物」川口幸也(編)『展示の政治学』水声社、2009年、83–102頁。展示の政治学作者: 宮下規久朗,川口幸也出版社/メーカー: 水声社発売日: 2009/09メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る 今日の日本には…

情報化・目録化の整備による博物館へのアクセス保証:水嶋英治「歴史博物館の存在証明」(2007)

AC修了論文用参考文献のメモです。 水嶋英治「歴史博物館の存在証明――欧米に学ぶ管理運営・保存哲学」『歴史評論』683、2007年、19–31頁。 本論文では、今後の博物館やアーカイブズのあるべき姿として、それへのアクセシビリティを保証することに重きが置か…

美術館アーカイブズにおける展覧会記録と作品記録の保存・整理:川口雅子「美術館アーカイブズが守るべき記録とは何か」(2012)

アーカイブズ・カレッジ受講のまっただ中ですが、そろそろ修了論文を執筆していかないといけないので、過去の受講生による修了論文で、それがのちに学術誌に掲載されているものを読んでいます。本論文は、国立西洋美術館・情報資料室の川口さんによるもので…

第24回国際科学史・技術史・医学史会議(2013年7月23日、於:マンチェスター大学):2日目

24th International Congress of History of Science, Technology and Medicine, 23 July 2013, at the University of Manchester http://www.ichstm2013.com/ ・S002:科学博物館における研究――その最先端(要旨) 「博物館学と遺産」カテゴリに分類される…

第24回国際科学史・技術史・医学史会議(2013年7月21日、於:マンチェスター大学):1日目

2013年7月21〜28日の一週間にわたって、第24回国際科学史・技術史・医学史会議がマンチェスター大学で開催されました。世界60カ国以上から1758人の参加者が集まり、1400の報告と100を超えるソーシャル・プログラムがおこなわれるという非常に大規模な学会で…

イギリスとアメリカにおける博物館のマネジメントとアドミニストレーション:佐々木亨・亀井修(編)『博物館経営論』(2013)

放送大学の博物館経営論の教科書から、イギリスとアメリカにおけるアートマネジメント、アートアドミニストレーションについて紹介した部分を読みました。 竹内有理「事例紹介1:海外の博物館経営(イギリス)」、鈴木一彦「事例紹介2:海外の博物館経営(…

教師のための収蔵品活用資料の提供:田尻信壹「イギリスにおける博物館教育」(2010)

田尻信壹「イギリスにおける博物館教育――ロンドン帝国戦争博物館を事例として『富山大学人間発達科学研究実践総合センター紀要 教育実践研究』4、2010年、51–64頁。 http://utomir.lib.u-toyama.ac.jp/dspace/handle/10110/3261 ※ 上記リンクから無料閲覧・D…

地方都市の美術館と地域社会との密着化:佐々木宰「イギリスの美術館における教育普及活動(2)」(2010)

佐々木宰「イギリスの美術館における教育普及活動(2)――リバプール、オックスフォード、ケンブリッジの美術館及び博物館、アートギャラリーの事例」『北海道教育大学紀要(教育科学編)』61(1)、2010年、291–302頁。 http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspa…

ナショナル・カリキュラムに準拠した美術館の教育活動:佐々木宰「イギリスの美術館における教育普及活動(1)」(2010)

佐々木宰「イギリスの美術館における教育普及活動(1)――ロンドンの美術館及び博物館、アートギャラリーの事例」『北海道教育大学紀要(教育科学編)』60(2)、2010年、157–171頁。 http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/1106 ※ 上記リ…

死体の保存・処理のような博物館の役割:梅棹忠夫『メディアとしての博物館』(1987)

「博物館・図書館情報メディア論」(学芸員資格科目)の参考文献としてあげられていた文献を読みました。30年も前に、博物館をメディア=「情報伝達装置」と捉える視点が提示されていたのですね。 梅棹忠夫『メディアとしての博物館』平凡社、1987年。メディ…

科学史関連アーカイブズの取り組み:「アーカイブズ・ネットワーク 南から北から」『記録と史料』(2008・2009)

『記録と史料』はアーカイブズ学の動向や各地域での活動を紹介する専門誌として有名ですが、本誌には「アーカイブズ・ネットワーク 南から北から」というコーナーがあり、様々なアーカイブズでの取り組みを紹介しています。今回は特に科学史に関連するアーカ…

医療機器が呼び起こす身体感覚:Arnold & Söderqvist "Medical Instruments in Museums" (2011)

研究室の学生を中心として行っているIsis Focus読書会ですが、研究会用に医療機器に関する論文のサマリーをつくりました。なお、研究会の詳細については、下記リンクをご覧下さい。どなたでも参加を歓迎しますので、興味がある方はお気軽にご連絡ください。 …