アーカイブズ・カレッジのクラウドファンディングがおこなわれています

 現在、国文学研究資料館国文研)がアーカイブズ・カレッジのためのクラウドファンディングをおこなっております。
 
 
 アーカイブズ・カレッジとは、アーカイブズ学の基礎・応用を多彩な講師陣から誰でも学ぶことができる研修会です。
 
 アーカイブズ・カレッジには長期コース(約1ヶ月)と短期コース(約1週間)の2つがあり、私は長期コースを2013〜2014年度に分割で履修しました。そこでアーカイブズ学に関する基礎知識を得ることが出来ただけでなく、関心が近い方と多く知り合うことが出来、非常に貴重な経験となりました。このときの参加記録は自身のホームページ(https://hirofujimoto.weebly.com/archivescollege.html)でもまとめています。また、アーカイブズ・カレッジでの修了論文として医療アーカイブズに関する論文を執筆し、『国文学研究資料館紀要 アーカイブズ研究篇』に掲載していただき、その寄稿を通じてさらに新たな方とも知り合うことができました。
 
 そんなアーカイブズ・カレッジですが、長期コースが国文研(東京)で開催されるのに対し、短期コースは毎年全国をまわる形式で実施されていました。私自身は短期コースに参加したことはないですが、実際にアーカイブズ活動に従事される方の中で、仕事の関係で長く休めない、長期コースは遠方であるのでしづらいといった方にとっては、短期コースが地方開催されてきたことはとても意義のあるものであったと思います。
 
 しかしながら、短期コースの開催の予算が突如削減されてしまったため、今後、その開催が難しくなっているというニュースが6月頭に入ってきました。そのため、国文研は300万円を目標に設定し、クラウドファンディングを開始しました。昨今、公文書の不在の問題、あるいは、自然災害による被災資料のレスキューの必要性などもあり、アーカイブズの重要性がとくに高まっています。そのため、このクラウドファンディングに対する世間からの関心も非常に高く、開始からわずか3週間ほどで目標額に達し、短期コース2回分の予算をなんとか確保することが出来たようです。
 
 私がアーカイブズ・カレッジを受講した際にお世話になった先生によれば、現在は、第二の目標金額を設定し、さらにクラウドファンディングを続け、それを通じて多くの人にアーカイブズの意義について知ってもらおうと考えているようです。クラウドファンディングのホームページには、アーカイブズの活動内容に関する読みやすいブログ記事なども多く掲載されていますので、是非チェックしてみてください。締め切りは8月7日(金)午後11時とのことです。