吉岡彌生記念館

 2014年2月26日訪問。JR掛川駅よりバスで25分ほどかけ「東京女子医大入口」に向かい、そこから徒歩5分ぐらいで資料館に。なお、料金は片道400円前後だったと思います。隣には東京女子医科大学・大東キャンパスがあります。
 東京女医学校(現、東京女子医科大学)の創始者として有名な吉岡彌生ですが、その生誕地はこの吉岡彌生記念館がある掛川市(元、遠江国城東郡土方村)でした。展示コーナーは彌生の生涯を3つの時期に分けて紹介するものでした。女医を志して済生学舎に学んだ時期、女性への医学教育の機会を確立するために奔走した時期、そして戦後、女性の地位向上のために尽力した晩年の3つ時期です。個人的に興味深かったのが、彌生はあくまで女性が医師になることは女性の地位向上のための一手段であると考えており、ずっと女性の地位向上を最終目標として掲げていた点です。
 この資料館では複製資料をうまく活用しながら、彌生の日常生活に関わるオリジナル資料も一部展示しています。展示の仕方としては非常にオーソドックスなタイプであり、とてもコンパクトにわかりやすく彌生の生涯を知ることができます。なお、彌生に関するオリジナルな資料のほとんどは東京の東京女子医科大学史料室・吉岡彌生記念館にあるようです。また、この資料館の近くには彌生が生まれた鷲山家の病院(鷲山病院)があり、現在も開業されています。

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