小高健(編)『長與又郎日記』上・下巻(2001–2002)

小高健(編)『長與又郎日記——近代化を推進した医学者の記録』上・下巻、学会出版センター、2001–2002年。 長与又郎日記―近代化を推進した医学者の記録〈上〉 作者: 小高健 出版社/メーカー: 学会出版センター 発売日: 2001/03 メディア: 単行本 この商品を…

茶谷十六・松岡精(編)『門屋養安日記』上・下巻(1996–1997)

茶谷十六・松岡精(編)『門屋養安日記』上・下巻(『近世庶民生活史料未刊日記集成』1・2巻)、東京 : 三一書房、1996–1997年。 近世庶民生活史料 未刊日記集成1 作者: 茶谷十六,松岡精 出版社/メーカー: 三一書房 発売日: 1996/11/01 メディア: 単行本 こ…

20世紀初頭における人種の純粋性・階層性への批判:Tilley “Racial Science, Geopolitics, and Empires"(2014)

Isis, Focus読書会 #15 "Relocating Race"での担当箇所のレジュメをアップします。 Helen Tilley,“Racial Science, Geopolitics, and Empires: Paradoxes of Power," Isis, 105(4), 2014, pp. 773–781. http://www.jstor.org/stable/full/10.1086/679424 ※…

大陸をつなぐルートから研究対象へと変わる海洋:Reidy & Rozwadowski "The Spaces In Between"(2014)

Isis, Focus読書会 #14 "Knowing the Ocean: A Role for the History of Science"での担当箇所のレジュメをアップします。 Michael S. Reidy and Helen M. Rozwadowski, "The Spaces In Between: Science, Ocean, Empire," Isis, 105(2), 2014, pp. 338–351.…

論文:藤本大士「近世医療史研究の現在——民衆・公権力と医療」『洋学』21、2014、91–125頁。

藤本大士「近世医療史研究の現在——民衆・公権力と医療」『洋学』21、2014、91–125頁。 論文が出版されました。本論文は、近世日本の医療史の研究動向をレビューした論文です。とくに、医療の社会史的アプローチをとったこれまでの論文を取り上げています。も…

中世と新しい人文主義的伝統の交差路に立つレオニチェノ:Hirai, Medical Humanism and Natural Philosophy(2011)

とあるインテレクチュアルヒストリーの授業のアサインメントとして読みました。 Hiro Hirai, "Chapter 1 Nicolò Leoniceno between the Arabo-Latin Tradition and the Renaissance of the Greek Commentators," Medical Humanism and Natural Philosophy: R…

自民族の起源および王国の歴史を知るためのルーン学研究:小澤実「ゴート・ルネサンスとルーン学の成立」(2014)

とあるインテレクチュアルヒストリーの授業のアサインメントとして読みました。 小澤実「ゴート・ルネサンスとルーン学の成立――デンマークの事例」『知のミクロコスモス――中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー』中央公論新社、2014年、69-97頁…

重視され、改革が模索され、排除されていく占星術:ラトキン「ヨーロッパ史のなかの占星術」(2014)

とあるインテレクチュアルヒストリーの授業のアサインメントとして読みました。 H・ダレル・ラトキン「ヨーロッパ史のなかの占星術――中世・ルネサンスから近代へ」(菊地重仁訳)『史苑』74(2)、2014年、176–207頁。 http://id.nii.ac.jp/1062/00009135/ ※ …

属領と植民地主義という支配・従属関係の連続性:塩出浩之「北海道・沖縄・小笠原諸島と近代日本」(2014)

塩出浩之「北海道・沖縄・小笠原諸島と近代日本」『講座 日本歴史 15 近現代 1』岩波書店、2014年、165–201頁。近現代1 (岩波講座 日本歴史 第15巻)作者: 吉田裕,松尾正人,奥田晴樹,神山恒雄,松沢裕作,塩出浩之,鈴木淳,苅部直,谷川穣,大津透,桜井英治,藤井讓…

洋学史学会2014年度大会「洋学史研究の再生」(2014年7月13日、於:電気通信大学)

洋学史学会の本年度の大会に参加しました。当日は、ミヒェル・ヴォルフガング先生による「洋学史の諸課題と展望について」という基調講演にはじまり、中村士・渡辺政弥・塚原東吾・平野恵の四氏による問題提起がなされるなど、非常にもりだくさんの内容でし…

理想世界という極の途上としての文明:苅部直「文明開化の時代」(2014年)

苅部直「文明開化の時代」『岩波講座 日本歴史 15 近現代1』岩波書店、2014年、241–267頁。近現代1 (岩波講座 日本歴史 第15巻)作者: 吉田裕,松尾正人,奥田晴樹,神山恒雄,松沢裕作,塩出浩之,鈴木淳,苅部直,谷川穣,大津透,桜井英治,藤井讓治,李成市出版社/メ…

第115回日本医史学会学術大会(2014年5月31日–6月1日、於:九州国立博物館)

第115回日本医史学会学術大会に参加して参りました。今回の大会は、先日九州大学を退官されたヴォルフガング・ミヒエル先生を会長に、多くの報告がなされました。以下に、いくつかの報告について簡単に紹介を。なお、以下の要約は、当日のTwitterでのまとめ…

南北戦争による奴隷解放と世界的な綿花産業の成立:Beckert "Emancipation and Empire"(2004)

とあるアメリカ史の授業のアサインメントとして読みました。なお、以下の要約は授業での議論やレジュメ担当者のまとめなども参考にしています。 Sven Beckert, "Emancipation and Empire: Reconstructing the Worldwide Web of Cotton Production in the Age…

ヨーロッパを地方化する:Chakrabarty "Provincializing Europe"(1992)

とあるアメリカ史の授業のアサインメントとして読みました。なお、以下の要約は授業での議論やレジュメ担当者のまとめなども参考にしています。 Dipesh Chakrabarty, "Provincializing Europe: Postcoloniality and the critique of history" Cultural studi…

患者の意向に規定された18世紀イギリス医療:Jewson "Medical Knowledge and the Patronage System in 18th Century England"(1974)

とある医学史のゼミのアサインメントとして、医者と貴族の関係性に注目し、当時の医療について論じた文献を読みました。 N.D. Jewson, "Medical Knowledge and the Patronage System in 18th Century England," Sociology, 8, 1974, pp. 369–385. 著者のジュ…

医学史の方法論・アイデンティティの複数性:Huisman & Warner “Medical Histories”(2004)

とある医学史のゼミのアサインメントとして、医学史の概説書の序論を読みました。 Frank Huisman and John Harley Warner, “Medical Histories,” Frank Huisman and John Harley Warner, eds., Locating Medical History: the Stories and their Meanings, B…

過去と現在の関連性に注目する医学史に向けて:Jackson, The Oxford Handbook of the History of Medicine(2011)

とある医学史のゼミのアサインメントとして、医学史の概説書の序論を読みました。 Mark Jackson, “Introduction,” Mark Jackson, ed., The Oxford Handbook of the History of Medicine, Oxford: Oxford University Press, 2011, pp. 1–17.The Oxford Handbo…

工作機械による互換性部品の開発というアメリカ式製造方式:橋本毅彦『「ものづくり」の科学史』(2013)#2

橋本毅彦『「ものづくり」の科学史――世界を変えた《標準革命》』講談社学術文庫、2013年、54−109頁。「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準革命》 (講談社学術文庫)作者: 橋本毅彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/08/09メディア: 文庫この商品を含…

七年戦争とフランスにおける互換性のある兵器開発:橋本毅彦『「ものづくり」の科学史』(2013)#1

とある科学史の授業のアサインメントとして読みました。なお、本書は『の哲学――スタンダード・テクノロジーの三〇〇年』(講談社メチエ、2002年)の改訂版です。 橋本毅彦『「ものづくり」の科学史――世界を変えた《標準革命》』講談社学術文庫、2013年、1−53…

イガル・ガリリ「物理的知識の表象における科学史科学哲学の関わりと、その枠組としての文化的知識内容」科哲特別講演(2014年4月9日、於:東京大学駒場キャンパス)

Igal Galili, "Cultural Content Knowledge as a Framework of Involvement of History and Philosophy of Science in Representation of Physics Knowledge," Special Lecture at Katetsu, The University of Tokyo, 9 April 2014. (イガル・ガリリ「物理…

バシュラールとパストゥールにおける臨床医学の科学性:カンギレム「十九世紀における「医学理論」終焉への細菌学の効果」(2006)

ジョルジュ・カンギレム「十九世紀における「医学理論」終焉への細菌学の効果」『生命科学の歴史――イデオロギーと合理性』杉山吉弘訳、法政大学出版局、2006年、61–89頁。生命科学の歴史―イデオロギーと合理性 (叢書・ウニベルシタス)作者: ジョルジュカンギ…

目次:『日本医史学雑誌』60(1)、2014年3月

『日本医史学雑誌』の最新号(60(1)、通巻1553号)が届きましたので、今回も本号の目次を掲載しておきたいと思います。 <原著> ・土屋悠子「『御製本草品彙精要』編纂の序幕――『孝宗実録』弘治16年8月9日の条をめぐって」 ・安西なつめ・澤井直・坂井建雄…

所蔵品展「饅頭・柏・オリーブ 山口進の画業と交友」東京大学駒場博物館

所蔵品展「饅頭・柏・オリーブ 山口進の画業と交友」会期:2014年3月3日〜4月11日、於:東京大学駒場博物館 HP:http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/exihibition.html#yamaguchi 東京大学教養学部の正門には、柏の葉とオリーブをかたどった旧制第一高等学校の校…

植民地時代から第二次大戦後までのアメリカにおける医学教育:Kaufman "American Medical Education”(1980)

Martin Kaufman, "American Medical Education,” Ronald L. Numbers, ed., The Education of American Physicians: Historical Essays, Berkeley and Los Angeles: University of California Press, 1980, pp. 7–28.The Education of American Physicians: H…

1900年前後のドイツにおける言語治療学:梅原秀元「学校と発話障害児」(2014)

梅原秀元「第2章 学校と発話障害児」山下麻衣(編)『歴史のなかの障害者』法政大学出版局、2014年、49–81頁。歴史のなかの障害者 (サピエンティア)作者: 山下麻衣出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2014/02/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (…

内藤記念くすり博物館

・内藤記念くすり博物館 HP:http://www.eisai.co.jp/museum/ 住所:岐阜県各務原市川島竹早町1 最寄り駅:JR岐阜駅、名鉄一宮駅ほか 2014年2月29日訪問。行きは名鉄犬山線「江南」駅からタクシーで15分ほど(2000円ぐらい)かけて博物館へ。帰りは博物館か…

吉岡彌生記念館

・吉岡彌生記念館 HP:http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/art/yoshiokakinenkan.html 住所:静岡県掛川市下土方474 最寄り駅:JR掛川駅 2014年2月26日訪問。JR掛川駅よりバスで25分ほどかけ「東京女子医大入口」に向かい、そこから徒歩5分ぐ…

資生堂企業資料館

・資生堂企業資料館 HP:http://www.shiseidogroup.jp/corporate-museum/ 住所:静岡県掛川市下俣751-1 最寄り駅:JR掛川駅 2014年2月25日訪問。JR掛川駅より歩いて20分ほど。1992年に開館し、隣には資生堂アートハウスという美術館もあります。なお、路線バ…

精神分析の凋落と精神ケア市場の競争激化:ショーター『精神医学の歴史』(1999)

エドワード・ショーター「第八章 フロイトからプロザックへ」『精神医学の歴史――隔離の時代から薬物治療の時代まで』木村定訳、青土社、1999年、343–387頁。精神医学の歴史―隔離の時代から薬物治療の時代まで作者: エドワードショーター,Edward Shorter,木村…

精神病院の症例誌にみる患者のデモグラフィ:鈴木晃仁「脳病院と精神障害の歴史」(2014)

鈴木先生が長年にわたっておこなってきた、王子脳病院のカルテ調査の成果がついに刊行されました。「本章は速報的な性格が強い」ということですが、日本の精神医療史ひいては医学史一般に対して、症例誌という新たなパースペクティブをはじめて導入した、非…