研究会・学会

20世紀初頭における人種の純粋性・階層性への批判:Tilley “Racial Science, Geopolitics, and Empires"(2014)

Isis, Focus読書会 #15 "Relocating Race"での担当箇所のレジュメをアップします。 Helen Tilley,“Racial Science, Geopolitics, and Empires: Paradoxes of Power," Isis, 105(4), 2014, pp. 773–781. http://www.jstor.org/stable/full/10.1086/679424 ※…

大陸をつなぐルートから研究対象へと変わる海洋:Reidy & Rozwadowski "The Spaces In Between"(2014)

Isis, Focus読書会 #14 "Knowing the Ocean: A Role for the History of Science"での担当箇所のレジュメをアップします。 Michael S. Reidy and Helen M. Rozwadowski, "The Spaces In Between: Science, Ocean, Empire," Isis, 105(2), 2014, pp. 338–351.…

洋学史学会2014年度大会「洋学史研究の再生」(2014年7月13日、於:電気通信大学)

洋学史学会の本年度の大会に参加しました。当日は、ミヒェル・ヴォルフガング先生による「洋学史の諸課題と展望について」という基調講演にはじまり、中村士・渡辺政弥・塚原東吾・平野恵の四氏による問題提起がなされるなど、非常にもりだくさんの内容でし…

第115回日本医史学会学術大会(2014年5月31日–6月1日、於:九州国立博物館)

第115回日本医史学会学術大会に参加して参りました。今回の大会は、先日九州大学を退官されたヴォルフガング・ミヒエル先生を会長に、多くの報告がなされました。以下に、いくつかの報告について簡単に紹介を。なお、以下の要約は、当日のTwitterでのまとめ…

イガル・ガリリ「物理的知識の表象における科学史科学哲学の関わりと、その枠組としての文化的知識内容」科哲特別講演(2014年4月9日、於:東京大学駒場キャンパス)

Igal Galili, "Cultural Content Knowledge as a Framework of Involvement of History and Philosophy of Science in Representation of Physics Knowledge," Special Lecture at Katetsu, The University of Tokyo, 9 April 2014. (イガル・ガリリ「物理…

動物の魂をいかに描くか:Cohen "Searching the Animal Psyche with Charles Le Brun"(2010)

金曜日に迫ったAnnals of Science読書会「特集:初期近代における動物の表象」に向けて、自分の担当文献をまとめました。なお、研究会詳細については下記リンクをご覧ください。 ・Annals of Science読書会#1「特集:初期近代における動物の表象」 - 駒場科…

「イタリア映画の巨匠、アゴスティの世界を観る語る」(2014年1月14日、於:慶應義塾大学三田キャンパス)

「イタリア映画の巨匠、アゴスティの世界を観る語る――芸術映画・映像美の位相」主催:慶應義塾大学文学部人間科学専攻、慶應義塾大学アートセンター・トランス文化の位相研究会、2014年1月14日、於:慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール。 HP:http://blo…

JARS年末研究会「ルネサンスの知のコスモス――都市、人間、自然」(2013年12月23日、於:学習院女子大学)

JARS年末研究会2013「ルネサンスの知のコスモス――都市、人間、自然」に参加しました。本研究会は学習院女子大学の根占献一先生が代表をつとめる、科研基盤(B)「西欧ルネサンスの世界性と日本におけるキリシタンの世紀」の一環としておこなわれたものです。個…

目が見えなくなること、人間であり続けること:足立貴美子「なぜ彼は」(1961)

第4回ハンセン病文学読書会に参加しました。今回は足立貴美子さんによる「なぜ彼は」(1961年)という短編小説を読みました。著者の足立さんは、本作品の舞台である栗生楽泉園(くりゅうらくせんえん;群馬県吾妻郡草津町)の入所者の方でしたが、それ以外の…

馬場わかな「社会国家と家族――1890年代〜1920年代のドイツにおける在宅看護・家事援助 (Hauspflege)を事例として」経済史研究会(2013年12月16日、於:東京大学大学院経済学研究科)

馬場わかな氏(日本学術振興会特別研究員)による、以下の研究会を聴講しましたので、簡単にその報告記を。 馬場わかな「社会国家と家族――1890年代〜1920年代のドイツにおける在宅看護・家事援助 (Hauspflege)を事例として」経済史研究会、2013年12月16日…

石橋悠人「経度の測定とイギリス帝国」(2013年12月7日、於:日本大学理工学部)

日本科学史学会主催が主催する第26期(2013年度)科学史学校に参加しました。隔月でおこなわれている講演会ですが、今回は石橋悠人さん(日本学術振興会特別研究員PD/京都大学)による「経度の測定とイギリス帝国」という講演でした。会場は満員で、その参…

Isis Focus 読書会 #11「学問領域を整理する:科学史における分類」(2013年12月6日、於:東京大学)

第11回のIsis Focus読書会のテーマは「学問領域を整理する:科学史における分類」でした。個人的に面白かったと思うことや学んだことを簡単にメモしておきます。 Isis Focus 読書会 #11「学問領域を整理する:科学史における分類」(2013年12月6日、於:東京…

アーカイブズ学におけるいくつかの変革と科学アーカイブズ:Anderson "The Organization and Description of Science Archives in America"(2013)

12月6日(金)に迫ったIsis Focus読書会に向けて、自分の担当箇所のレジュメをつくりました。今回の特集は"Ordering the Discipline"です。なお、読書会はどなたでも、(Google+を通じて)どこからでも参加可能ですので、参加希望の方は藤本にまでお気軽にご…

佐賀医学史研究会 エクスカーション(2013年9月16日)

前日のエクスカーションは洋学史学会が主催するものでしたが、この日は佐賀医学史研究会主催のエクスカーションに参加してきました。今回、訪れた資料館・史跡は以下の通りです。 ・三浦梅園資料館(大分県国東市安岐町) HP ・富貴寺大堂(大分県豊後高田市…

洋学史学会・佐賀大会 エクスカーション(2013年9月15日)

洋学史学会・佐賀大会のエクスカーションとして、以下の資料館を見学して参りました。 ・松浦史料博物館(長崎県平戸市) HP ・平戸オランダ商館(長崎県平戸市) HP ・佐賀県立九州陶磁文化館(佐賀県有田町) HP ・佐野常民記念館(佐賀県佐賀市) HP 学会…

オーラル・ヒストリーが明らかにする科学コミュニティのみえざるメンバーたち:Chowdhury "A Historian among Scientists"(2013)

8月23日(金)に迫ったIsis Focus読書会に向けて、自分の担当箇所のレジュメをつくりました。今回の特集は「科学、歴史、そして近代インド」です。なお、読書会はどなたでも、(Google+を通じて)どこからでも参加可能ですので、参加希望の方は藤本にまでお…

漁業からみる帝国日本の内と外/生物学史研究会(2013年8月10日、於:東京大学駒場キャンパス)

「漁業からみる帝国日本の内と外」というテーマで生物学史研究会を開催いたしました。一参加者としてその報告のメモを。 漁業からみる帝国日本の内と外/生物学史研究会(2013年8月10日、於:東京大学駒場キャンパス) http://researchmap.jp/evzwufhaa-66/#…

第24回国際科学史・技術史・医学史会議(2013年7月23日、於:マンチェスター大学):2日目

24th International Congress of History of Science, Technology and Medicine, 23 July 2013, at the University of Manchester http://www.ichstm2013.com/ ・S002:科学博物館における研究――その最先端(要旨) 「博物館学と遺産」カテゴリに分類される…

第24回国際科学史・技術史・医学史会議(2013年7月21日、於:マンチェスター大学):1日目

2013年7月21〜28日の一週間にわたって、第24回国際科学史・技術史・医学史会議がマンチェスター大学で開催されました。世界60カ国以上から1758人の参加者が集まり、1400の報告と100を超えるソーシャル・プログラムがおこなわれるという非常に大規模な学会で…

洋学史学会・7月例会(2013年7月14日、於:電気通信大学)

洋学史学会の例会に参加してきましたので、報告記を。 福岡万里子「幕末外交史の日本=プロイセン修好通商条約/オランダによる〈世界貿易への日本開国〉?」、平野恵「舶来植物が本草学に与えた影響」洋学史学会・7月例会(2013年7月14日、於:電気通信大学…

ASSHM例会(2013年7月13日、於:青山学院大学)

本日、ASSHM例会にて中村江里さん(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)と一緒に報告させていただきました。僕の報告についての概要・議論などはまた別エントリにまとめるとして、以下では中村さんの議論について簡単に紹介したいと思います。 中村江…

東洋文庫講演会(2013年7月7日、於:東洋文庫)

駒込駅近くにある「東洋文庫」は、アジア全般の歴史や文化に関する書物を多数所蔵する東洋学のセンターです。そのミュージアムでは、今月末まで「マリーアントワネットと東洋の貴婦人――キリスト教文化をつうじた東西の出会い」(会期:2013年3月20日〜7月28…

ハンセン病・被爆者・キリスト教:風見治「鼻の周辺」(1987)

本日、今回で2回目となるハンセン病文学読書会に参加してきました。今回は風見治さんによる「鼻の周辺」(1987)という短編小説を読みました。 著者の風見治さんは、1932年に長崎市に生まれ、1934年にハンセン病を発症しています。その後、1952年から熊本県…

日本科学史学会生物学史分科会・STS Network Japan共催シンポジウム「生物学史と生物教育」(2013年6月30日、於エル・おおさか)

生物学史分科会のシンポジウム「生物学史と生物教育」に参加してきましたので、簡単にその参加記を。 日本科学史学会生物学史分科会・STS Network Japan共催シンポジウム「生物学史と生物教育」(2013年6月30日、於エル・おおさか) http://www.ns.kogakuin.…

報告:藤本大士「近世日本における鉱山労働者の生命と医療政策――産業政策の一環か、領主の慈悲か」「生のガバナンス」研究会・第9回研究会(2013年6月28日、於:京都大学吉田泉殿)

2013–2014年度・科研費挑戦的萌芽研究「生に関するゆるやかなガバナンスのあり方」(研究代表:吉澤剛;KAKENページはコチラ)の活動母体である「生のガバナンス」研究会において、発表させていただきました。以下、簡単にその報告を。 藤本大士「近世日本に…

Isis Focus 読書会 #9「科学史の未来」(2013年6月24日、於:東京大学)

第9回のIsis Focus読書会のテーマは「科学史の未来」でした。個人的に面白かったと思うことや学んだことを簡単にメモしておきます。 Isis Focus 読書会 #9「科学史の未来」(2013年6月24日、於:東京大学) Isis, Focus読書会#9 科学史の未来 - 駒場科学史研…

アカデミア内部における科学史の位置づけの変化と外部との協働:Nyhart "The Shape of the History of Science Profession, 2038"(2013)

6月24日(月)に迫ったIsis Focus読書会に向けて、自分の担当箇所のレジュメをつくりました。今回の特集は「科学史の未来」です。なお、読書会はどなたでも、(Google+を通じて)どこからでも参加可能ですので、参加希望の方は藤本にまでお気軽にご連絡くだ…

庄子大亮「歴史、文化、現代を語るための神話伝承――ギリシア・ローマ神話からポップカルチャーまで」第8回歴史コミュニケーション研究会(2013年6月2日、於:東京大学駒場キャンパス)

昨日、はじめて歴史コミュニケーション研究会(2013年6月2日、於:東京大学駒場キャンパス)に参加してきました!今回の報告は、古代史・西洋古典がご専門の庄子大亮さん(大阪大学など非常勤講師)による「歴史、文化、現代を語るための神話伝承――ギリシア…

第47回軍事史学会年次大会(2013年6月1日、於:陸上自衛隊衛生学校高等看護学院校舎)

【追記:2013/6/2】当初、彰古館の紹介も本エントリに記載していましたが、見やすさの関係上、別エントリに移しました→コチラ 本日、第47回軍事史学会年次大会(2013年6月1日、於:陸上自衛隊衛生学校高等看護学院校舎)に参加してきましたので簡単にメモを…

第60回日本科学史学会年会(2013年5月25–26日、於:日本大学商学部)

週末に開催された日本科学史学会・第60回年会(2013年5月25–26日、於:日本大学商学部)の参加メモを簡単に残しておきます。なお、プログラムなどは下記リンクから閲覧可能です。終了 2013年度 総会・第60回年会(2013/4/21最終案内) | 日本科学史学会 中尾麻…