2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第24回国際科学史・技術史・医学史会議(2013年7月23日、於:マンチェスター大学):2日目

24th International Congress of History of Science, Technology and Medicine, 23 July 2013, at the University of Manchester http://www.ichstm2013.com/ ・S002:科学博物館における研究――その最先端(要旨) 「博物館学と遺産」カテゴリに分類される…

第24回国際科学史・技術史・医学史会議(2013年7月21日、於:マンチェスター大学):1日目

2013年7月21〜28日の一週間にわたって、第24回国際科学史・技術史・医学史会議がマンチェスター大学で開催されました。世界60カ国以上から1758人の参加者が集まり、1400の報告と100を超えるソーシャル・プログラムがおこなわれるという非常に大規模な学会で…

Science Museum(英国科学博物館)

イギリス滞在二日目です。今日は科学博物館の見学に行ってきました。 Science Museum(英国科学博物館) HP:http://www.sciencemuseum.org.uk/ 住所:Exhibition Road, South Kensington, London, SW7 2DD 最寄り駅:South Kensington Sta.(Circle Line/Di…

病者を癒やすという「奇跡」をめぐるイエズス会と中国社会:Laven "The Role of Healing in the Jesuit Mission to China, 1582-1610"(2013)

今週の金曜日に迫った、平岡隆二さんによる駒場科学史講演会「科学伝来――南蛮系宇宙論と近世日本」に少し関連させて、マテオ・リッチによる16–17世紀の中国へのミッションについて論じた文献を読みました。 ・駒場科学史講演会 「科学伝来 南蛮系宇宙論と近…

洋学史学会・7月例会(2013年7月14日、於:電気通信大学)

洋学史学会の例会に参加してきましたので、報告記を。 福岡万里子「幕末外交史の日本=プロイセン修好通商条約/オランダによる〈世界貿易への日本開国〉?」、平野恵「舶来植物が本草学に与えた影響」洋学史学会・7月例会(2013年7月14日、於:電気通信大学…

ASSHM例会(2013年7月13日、於:青山学院大学)

本日、ASSHM例会にて中村江里さん(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)と一緒に報告させていただきました。僕の報告についての概要・議論などはまた別エントリにまとめるとして、以下では中村さんの議論について簡単に紹介したいと思います。 中村江…

生活が苦しい女性労働者たちが余儀なくされる売春:メイヒュー『ヴィクトリア朝ロンドンの下層社会』(2009)

明日の駒場科学史研究会では、立教大学博士課程の田村俊行さんに「19世紀英国における伝染病法」とタイトルで報告をお願いしています。その予習もかねて、19世紀半ばのイギリスの下層民に関するルポルタージュを読みました。以下では、特に研究会テーマに関…

東洋文庫講演会(2013年7月7日、於:東洋文庫)

駒込駅近くにある「東洋文庫」は、アジア全般の歴史や文化に関する書物を多数所蔵する東洋学のセンターです。そのミュージアムでは、今月末まで「マリーアントワネットと東洋の貴婦人――キリスト教文化をつうじた東西の出会い」(会期:2013年3月20日〜7月28…

ハンセン病・被爆者・キリスト教:風見治「鼻の周辺」(1987)

本日、今回で2回目となるハンセン病文学読書会に参加してきました。今回は風見治さんによる「鼻の周辺」(1987)という短編小説を読みました。 著者の風見治さんは、1932年に長崎市に生まれ、1934年にハンセン病を発症しています。その後、1952年から熊本県…

売春婦の自由から市民の病気からの自由へ:田村俊行「一九世紀イギリスの売春統制」(2012)

来週金曜日に迫りました駒場科学史研究会では、立教大学博士課程の田村俊行さんに「19世紀英国における伝染病法」とタイトルで報告をお願いしています。その予習もかねて、関連する文献を読みました。なお、研究会はどなたでも参加可能ですので、関心があれ…

「国民皆兵主義」という理念と一部の貧者だけの徴兵という実態:一ノ瀬俊也「軍隊と社会」(2012)

とある近代日本史ゼミのアサインメントとして、『講座 明治維新』より明治期の徴兵制によって変容する社会の様子を描いた文献を読みました。 一ノ瀬俊也「6 軍隊と社会」明治維新学会(編)『講座 明治維新 5 立憲制と帝国への道』有志舎、2012年、176–200頁…

日清戦争研究のこれまでと新潮流:大谷正「日清戦争」(2012)

とある近代日本史ゼミのアサインメントとして、『講座 明治維新』より日清戦争に関する文献を読みました。本講座所収の他の論文に比べて、本論文は研究動向という色合いが強くなっていますので、以下の要約では研究史でキーとなっている文献の紹介と、最近の…