2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧
生物学史分科会のシンポジウム「生物学史と生物教育」に参加してきましたので、簡単にその参加記を。 日本科学史学会生物学史分科会・STS Network Japan共催シンポジウム「生物学史と生物教育」(2013年6月30日、於エル・おおさか) http://www.ns.kogakuin.…
2013–2014年度・科研費挑戦的萌芽研究「生に関するゆるやかなガバナンスのあり方」(研究代表:吉澤剛;KAKENページはコチラ)の活動母体である「生のガバナンス」研究会において、発表させていただきました。以下、簡単にその報告を。 藤本大士「近世日本に…
とある近代日本史ゼミの一環で、有吉佐和子の小説を元にした映画「紀ノ川」(1966年)を見ました。簡単にあらすじと感想を。以下、ネタバレあり。 「紀ノ川」(1966年、松竹、173分) 監督:中村登、脚色:久板栄二郎、原作:有吉佐和子あの頃映画 「紀ノ川…
ダニエル・ボツマン氏の著作『血塗られた慈悲、笞打つ帝国。』(原題:Punishment and power in the making of modern Japan)より、邦題の前半部に関連する第2章の部分を読みました。 ダニエル・V・ボツマン「第2章 血塗られた慈悲――幕府のふたつの顔と被差…
第9回のIsis Focus読書会のテーマは「科学史の未来」でした。個人的に面白かったと思うことや学んだことを簡単にメモしておきます。 Isis Focus 読書会 #9「科学史の未来」(2013年6月24日、於:東京大学) Isis, Focus読書会#9 科学史の未来 - 駒場科学史研…
放送大学の博物館経営論の教科書から、イギリスとアメリカにおけるアートマネジメント、アートアドミニストレーションについて紹介した部分を読みました。 竹内有理「事例紹介1:海外の博物館経営(イギリス)」、鈴木一彦「事例紹介2:海外の博物館経営(…
とある近代日本史ゼミのアサインメントとして、『講座 明治維新』より松方財政に関する文献を読みました。 池田憲輶「3 松方財政から軍拡財政へ」明治維新学会(編)『講座 明治維新 5 立憲制と帝国への道』有志舎、2012年、87–112頁。講座 明治維新5 立憲制…
田尻信壹「イギリスにおける博物館教育――ロンドン帝国戦争博物館を事例として『富山大学人間発達科学研究実践総合センター紀要 教育実践研究』4、2010年、51–64頁。 http://utomir.lib.u-toyama.ac.jp/dspace/handle/10110/3261 ※ 上記リンクから無料閲覧・D…
佐々木宰「イギリスの美術館における教育普及活動(2)――リバプール、オックスフォード、ケンブリッジの美術館及び博物館、アートギャラリーの事例」『北海道教育大学紀要(教育科学編)』61(1)、2010年、291–302頁。 http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspa…
佐々木宰「イギリスの美術館における教育普及活動(1)――ロンドンの美術館及び博物館、アートギャラリーの事例」『北海道教育大学紀要(教育科学編)』60(2)、2010年、157–171頁。 http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/1106 ※ 上記リ…
6月24日(月)に迫ったIsis Focus読書会に向けて、自分の担当箇所のレジュメをつくりました。今回の特集は「科学史の未来」です。なお、読書会はどなたでも、(Google+を通じて)どこからでも参加可能ですので、参加希望の方は藤本にまでお気軽にご連絡くだ…
Sandra Kippen, "The social and political meaning of the silent epidemic of miners' phthisis, Bendigo 1860–1960," Social Science & Medicine, 41(4), 1995, pp. 491–499. オーストラリアのヴィクトリア州ベンディゴの金山では、1860年代から1960年代…
米澤洋子「室町・戦国期の山科家の医療と「家薬」の形成――「三位法眼家傳秘方」をめぐって」京都橘大学女性歴史文化研究所(編)『医療の社会史――生・老・病・死』思文閣出版、2013年、82–129頁。医療の社会史―生・老・病・死作者: 京都橘女子大学女性歴史文…
Ilana Löwy & Patrick Zylberman, "Medicine as a social instrument: Rockefeller foundation, 1913-45," Studies in History and Philosophy of Science Part C: Studies in History and Philosophy of Biological and Biomedical Sciences, 31(3), 2000, …
久留島浩氏の論考から、医師に関する事例に言及したところを中心にまとめました。 久留島浩「「身分的周縁」から武士身分を問う」久留島浩ら(編)『シリーズ近世の身分的周縁 6 身分を問い直す』吉川弘文館、2000年、49–72頁。身分を問い直す (シリーズ近世…
W. R. Albury, "Broadening the Vision of the History of Medicine," Health and History, 7(1), 2005, pp. 2–16. 自然科学系の研究者とは違って、歴史家は研究を一人でおこなうことが多い。しかし、歴史家も色んな分野の人びとと協働して研究をおこなって…
とあるアメリカの医学史・公衆衛生史のリーディングスより、20世紀初頭の細菌学と公衆衛生の関連について論じた文献を読みました。明日の研究会の予習も少し兼ねて(研究会詳細はコチラ)。 Nancy Tomes, "Germ Theory, Public Health Education, and the Mo…
とある近代日本史ゼミのアサインメントとして、『講座 明治維新』より明治6年政変(征韓論政変)に関する文献を読みました。 勝田政治「2 征韓論政変と大久保政権」明治維新学会(編)『講座 明治維新 4 近代国家の形成』有志舎、2012年、56–90頁。講座 明治…
今週末に開催されるアメリカ政治研究会の予習として、報告者・平体由美さんの過去の論文を読みました。なお、研究会詳細はコチラ。 平体由美「アメリカ南部公衆衛生行政の展開――ロックフェラー衛生委員会と20世紀初頭の鉤虫病コントロール」『アメリカ史研究…
昨日、はじめて歴史コミュニケーション研究会(2013年6月2日、於:東京大学駒場キャンパス)に参加してきました!今回の報告は、古代史・西洋古典がご専門の庄子大亮さん(大阪大学など非常勤講師)による「歴史、文化、現代を語るための神話伝承――ギリシア…
本年度の軍事史学会年次大会は陸上自衛隊衛生学校高等看護学院校舎で開催されましたが、ここに併設されている「彰古館」について少し紹介を。これがまた素晴らしかった!場所柄もあり簡単には観覧できないと思いますが、当然ながら軍陣医学関連の面白そうな…
【追記:2013/6/2】当初、彰古館の紹介も本エントリに記載していましたが、見やすさの関係上、別エントリに移しました→コチラ 本日、第47回軍事史学会年次大会(2013年6月1日、於:陸上自衛隊衛生学校高等看護学院校舎)に参加してきましたので簡単にメモを…