k_障害の歴史

1900年前後のドイツにおける言語治療学:梅原秀元「学校と発話障害児」(2014)

梅原秀元「第2章 学校と発話障害児」山下麻衣(編)『歴史のなかの障害者』法政大学出版局、2014年、49–81頁。歴史のなかの障害者 (サピエンティア)作者: 山下麻衣出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2014/02/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (…

精神病院の症例誌にみる患者のデモグラフィ:鈴木晃仁「脳病院と精神障害の歴史」(2014)

鈴木先生が長年にわたっておこなってきた、王子脳病院のカルテ調査の成果がついに刊行されました。「本章は速報的な性格が強い」ということですが、日本の精神医療史ひいては医学史一般に対して、症例誌という新たなパースペクティブをはじめて導入した、非…

労働災害による身体障害区分の揺れ:長廣利崇「工業化と障害者」(2014)

長廣利崇「第4章 工業化と障害者」山下麻衣(編)『歴史のなかの障害者』法政大学出版局、2014年、133–168頁。歴史のなかの障害者 (サピエンティア)作者: 山下麻衣出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2014/02/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (…

「彰古館」にみる軍隊と医学

本年度の軍事史学会年次大会は陸上自衛隊衛生学校高等看護学院校舎で開催されましたが、ここに併設されている「彰古館」について少し紹介を。これがまた素晴らしかった!場所柄もあり簡単には観覧できないと思いますが、当然ながら軍陣医学関連の面白そうな…

藤本大士「<研究動向>身体障害をめぐる医療の歴史」(2013)

昨年夏に開催された生物学史分科会・夏の学校「<小特集>生物学史と現代の対話」(2012年6月24日、於:総合研究大学院大学)での拙報告を所収した『生物学史研究』が出版されたようです。 藤本大士「<研究動向>身体障害をめぐる医療の歴史――医学史と障害…

イギリスにおける障害の歴史研究とパブリック・エンゲージメント:Borsay "Disability and Industrial Society" (2012)

英国ウェルカム財団が発行している一般向けの医学史雑誌『ウェルカム・ヒストリー』誌の最新号が届きました。今回はその中からアン・ボルセイ(ウェールズ/スウォンジー大学)による「障害と産業社会」に関する記事を読みました。なお、この記事は他の記事…

大正期の障害児教育:高野聡子・松矢勝宏「川田貞治郎の偉績」(2008)

縁あって、大島にある藤倉学園を訪れています。本施設は川田貞治郎(1879-1959)によって1919(大正8)年に創設された、知的障害者のための施設です。そこで、今回は創始者である川田の履歴について簡潔に記した文献をまとめました。なお、著者の一人である…

文献リスト:藤本大士「<研究動向>身体障害をめぐる医療の歴史研究」生物学史研究会・夏の学校(2012年6月24日、於:総合研究大学院大学)

【2013/4/6追記】 本報告をまとめたものが『生物学史研究』88号(2013年3月発行)に「<研究動向>身体障害をめぐる医療の歴史――医学史と障害学の対話」として所収されました。そちらもあわせてご覧頂けると幸いです。詳細は下記リンクを。 http://www.ns.ko…

宗教改革と医学というメタファー:那須敬「病としての異端」(2002)

那須敬「病としての異端――17世紀内戦期イングランドにおける神学と医学」石塚久郎、 鈴木晃仁編『身体医文化論:感覚と欲望』慶應義塾大学出版会 、2002年、67–90頁。身体医文化論―感覚と欲望作者: 石塚久郎,鈴木晃仁出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発…

生物学史研究会「近代における医療・福祉・障害者――日本・イギリスを事例として」(2012年3月24日 於:東京大学駒場キャンパス)

本研究会の抄録が『生物学史研究』87号(2012年9月発行)に「<小特集>近代における医療・福祉・障害者(2012年3月生物学史研究会報告)」として所収されました。そちらもあわせてご覧頂けると幸いです。詳細は下記URLまで。(2012/11/12追記) http://www.…