2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本におけるアーカイブズの動向:松岡資明『アーカイブズが社会を変える』(2011)

近年の日本におけるアーカイブズの動向について、非常に簡潔にわかりやすく説明した本を読みました。著者は日本経済新聞社の記者である松岡資明さんです。お求めやすい価格になっておりますので、アーカイブズに興味はあるけれど、まだまだ詳しくないって方…

科学史と図像:橋本毅彦「おわりに――科学技術の活動における図像の機能」(2008)

明日、駒場で楠川幸子先生の特別講演がおこなわれますが、発表とも関連する「科学史における図像」というテーマをサーベイした文献を読みました。なお、講演の詳細は以下をご覧下さい。申込不要。もちろん、無料です。 http://researchmap.jp/ev2n52ksg-66/#…

文献リスト:アーカイブズ学(アーカイブズ・カレッジ配付資料を参考に)

国文学研究資料館が主催する「アーカイブズ・カレッジ」(史料管理学研修会 http://goo.gl/32ezJ)が本日より始まりましたが、研修会での配付資料をもとに、アーカイブズ学の文献リストを作成しました。なお、配付資料では70冊ぐらい文献が挙げられていまし…

家の存続と捨て子:沢山美果子「「乳」からみた近世大坂の捨て子の養育」(2011)

8/4に開催される生物学史研究会「いのちの歴史学に向けて――胎児・赤子・捨て子のいのちの近世と現代」の準備として、発表者の沢山美果子さんの論文を読みました。なお、研究会の詳細については下記リンクをご参照ください。 http://researchmap.jp/evm22nbue…

女性高等教育の是非と医学言説の交錯:横山美和「19世紀後半アメリカにおける「月経」をめぐる論争の展開」(2012)

ジェンダーとの関連で科学史・医学史を論じた論文を読みました。なお、本論文の著者である横山さんには、近々、生物学史研究会で発表していただく予定です。こちらについては、詳細が決まり次第このブログでもご案内します。 開催が決定しました!詳細はコチ…

飢饉・疫病の発生と医療への期待:菊池勇夫「飢饉と疫病」(1994)

菊池勇夫『飢饉の社会史』(1994)の飢饉と医療の関係について論じた章を読みました。本書は江戸時代の飢饉が領主・民衆へと与えたインパクトと反応に注目し、「飢饉の社会史」という主題をはじめて検討した文献ですが、医療史とも関係が深い「第七章 飢饉と…

文献リスト:藤本大士「<研究動向>身体障害をめぐる医療の歴史研究」生物学史研究会・夏の学校(2012年6月24日、於:総合研究大学院大学)

【2013/4/6追記】 本報告をまとめたものが『生物学史研究』88号(2013年3月発行)に「<研究動向>身体障害をめぐる医療の歴史――医学史と障害学の対話」として所収されました。そちらもあわせてご覧頂けると幸いです。詳細は下記リンクを。 http://www.ns.ko…

要旨・文献リスト:藤本大士「近世後期の秋田院内銀山における医療環境」日本医史学会総会・学術大会(2012年6月16日、於:獨協医科大学)

先月おこなわれた日本医史学会での僕の発表要旨と文献表を掲載します。なお、以下に掲載する要旨は、『日本医史学雑誌』「第113回 日本医史学会 総会抄録号」58(2)、2012年、184頁に所収されているものと同じものです。また、参考文献は発表当日のレジュメに…

情報を取り扱うことの歴史と文化:Blair "Information Management in Comparative Perspectives" (2010)

読書会のレジュメとして、ブレア『あまりに多くて知ることが出来ない』の「第1章 情報を取り扱うことの比較史」という章をまとめました。なお、読書会の詳細は下記から。 http://d.hatena.ne.jp/hskomaba/20120628 Ann M. Blair, "Information Management in…