目次：『日本医史学雑誌』59(1)、2013年3月

　本日、『日本医史学雑誌』の最新号（59(1)、通巻1549号）が届きました。今回は原著論文3本（うち、英語論文1本）、書評4本などが所収されています。

＜原著＞

・Akihito Suzuki, "Psychiatry in the Land of Suicide: Medicalization of Self-killing in Early Twentieth-Century Japan"
・町泉寿郎「江戸医学館における臨床教育」
・瀧澤利行「明治期健康思想と社会・国家意識」

＜研究ノート＞

・王敏東「戦後日本の医療映画・ドラマに見られる医者像の概観」

＜ひろば＞

・王敏東「台中の「宮原眼科医院」から「宮原眼科アイスクリーム」への歩み
・藤倉一郎「Ibn al-Nafisは解剖したか？」
・廣谷速人「京都大学整形外科学教室初代教授 松岡道治の人間関係」

＜資料＞

・梶谷光弘「華岡鹿城末裔所蔵の「華岡門人録」について(4)」
・池田文書研究会「池田文書の研究(45)」
・坂井建雄・池田黎田老・澤井直・安西なつめ「ガレノス『身体諸部分の用途について』第2巻の翻訳」

＜記事＞

・例会記録
・例会抄録
中島洋一「中島友玄の京遊備忘 其の二――京都廚費録より見た遊学生活」
西川隆「MRの歴史――日本最初のプロパー誕生から百年」
杉浦勝明「口蹄疫の歴史――その流行と防疫の変遷、現在の課題」
樋口輝雄「伊澤信平と歯科医術――ハーバード大学に留学した蘭軒の孫」
川原由佳里「第二次世界大戦におけるビルマの兵站病院と日本赤十字社救護班」
鈴木則子「江戸時代の労瘵（結核）――病にみるジェンダー」

＜書籍紹介＞

・C.J.S.トンプソン著（川満富裕訳）『手術器械の歴史』時空出版、2011年11月（評者：澤井直）

手術器械の歴史

・藤倉一郎『瀉血の話』近代文芸社、2011年11月（評者：澤井直）

瀉血の話

・石田眞『秋田医学史散歩』秋田活版印刷株式会社、2012年6月（評者：澤井直）

・末永恵子編『新聞にみる福島の医療』アカデミア・コンソーシアムふくしま、2012年3月（評者：澤井直）