k_医学史
細川涼一「鎌倉幕府の医師」京都橘大学女性歴史文化研究所(編)『医療の社会史――生・老・病・死』思文閣出版、2013年、25–44頁。医療の社会史―生・老・病・死作者: 京都橘女子大学女性歴史文化研究所出版社/メーカー: 思文閣出版発売日: 2013/04/01メディア…
増渕徹「平安中後期における貴族と医師」京都橘大学女性歴史文化研究所(編)『医療の社会史――生・老・病・死』思文閣出版、2013年、3–24頁。医療の社会史―生・老・病・死作者: 京都橘女子大学女性歴史文化研究所出版社/メーカー: 思文閣出版発売日: 2013/04…
昨年夏に開催された生物学史分科会・夏の学校「<小特集>生物学史と現代の対話」(2012年6月24日、於:総合研究大学院大学)での拙報告を所収した『生物学史研究』が出版されたようです。 藤本大士「<研究動向>身体障害をめぐる医療の歴史――医学史と障害…
最新の『日本医史学雑誌』(本号の目次はコチラ)から、町先生の医学館に関する論考をまとめました。医学館の目的の変化など、個人的にも気になっていた部分に言及してあり、非常に勉強になりました。 町泉寿郎「江戸医学館における臨床教育」『日本医史学雑…
本日、『日本医史学雑誌』の最新号(59(1)、通巻1549号)が届きました。今回は原著論文3本(うち、英語論文1本)、書評4本などが所収されています。 <原著> ・Akihito Suzuki, "Psychiatry in the Land of Suicide: Medicalization of Self-killing in Ear…
1998年(平成10年)に開催された第99会日本医史学会総会シンポジウム「日本における医史料の蒐集と保存について――その現状と提言」および日本学術会議医史・医哲学研究連絡委員会共催ミニシンポジウム「日本における医史料の保存について」の諸報告は、『日…
数年前に森美術館で開催された「医学と芸術」展(2009年11月28日〜2010年2月28日)の展覧会カタログをたまたま古本屋でゲットしたので、こちらのカタログに寄稿されている高山宏氏の論考を一本まとめてみました。非常に面白そうな展覧会だったのですが、タイ…
昨年12月31日に発行されていた日本科学史学会の欧文誌『Historia Scientiarum』(Vol. 22, No. 2, 2012)をやっと手に入れました。本号では鈴木晃仁先生をスペシャルエディターに迎え、「近代日本における医療の社会史」という特集が組まれています。日本か…
田中智子「明治初年の神戸と宣教医ベリー――医療をめぐる地域の力学」『キリスト教社会問題研究』52、2003年、31–57頁。 http://doors.doshisha.ac.jp/webopac/catdbl.do ※ 無料閲覧・DL可能 ※ のち、田中智子「第一章 神戸における近代医療の揺籃とJ・C・…
帆刈浩之「十九世紀末における香港華東医院の「近代化」への対応」孫文研究会(編)『辛亥革命の多元構造』汲古書院、2003年、218–236頁。辛亥革命の多元構造―辛亥革命90周年国際学術討論会(神戸) (孫中山記念会研究叢書)作者: 孫文研究会出版社/メーカー: …
修論では江戸時代の公的な医療・福祉政策について検討したのですが、古代・中世のその政策についてはほとんど触れることが出来ませんでした。ということで勉強のため、律令国家の福祉政策を概観した研究を読みました。修論用メモ(既に提出したのですが、一…
石井紀子「アメリカ女性医療宣教師の中国と日本伝道――メアリ・アナ・ホルブルックの場合(1881年〜1907年)」『日本研究』(国際日本文化研究センター)30、2005年、167–191頁。 http://shikon.nichibun.ac.jp/dspace/handle/123456789/1743 ※ 無料閲覧・DL…
16世紀の人びとの「救い」に対する強い関心を手がかりに、初期キリシタン時代の宣教師と日本人の出会いについて論じた文献を読みました。 五野井隆史「十六世紀、日本人とキリスト教の出会い――日本人が救いを求めていた時代」『サピエンチア : 英知大学論叢…
明日は修論の口頭試問がおこなわれます。口頭試問は学内の方だけでなく、全ての方が参加できると思いますので、もしよろしければご参加ください。とくに、来年以降に修論を出す方は、うちの研究室での口頭試問の雰囲気などを知ることができるので参考になる…
前回エントリ(コチラ)に引き続き今回も宣教医療に関する文献を。宣教医療という研究テーマへの注目を促した重要な研究の一つです。 Sanjiv Kakar, "Leprosy in British India, 1860–1940: Colonial politics and missionary medicine," Medical History, 4…
前回のエントリ(コチラ)では、科学史(医学史)とグローバル・ヒストリーとの関係を論じるにあたって、「コンタクト・ゾーン」への着眼が重要であると指摘されていることを学びました。そして、まさにその「コンタクト・ゾーン」の一つである中国の開港都…
歴史研究者にとって史資料をいかに保存し、活用していくかという問題は避けては通れません。多くの研究者は自ら資料のアーカイビングに関わっていますが、医学史や科学史といった研究領域においてはそれらに比べるとあまり活発に進められていないようです。…
今日は修士論文の締め切り日だったのですが、研究室の同期とともに、無事に提出することができました(正確には昨日提出したのですが・・・)。締め切り直前は色々と大変でしたが、研究室の皆さまの大きなサポートのおかげで、なんとか乗り切ることができました…
授業のアサインメントとして、20世紀に外科学が与えた社会的・文化的インパクトを概観した文献を読みました。 Thomas Schlich "The Technological Fix and the Modern Body: Surgery as a Paradigmatic Case," Ivan Crozier, ed., A Cultural History of the…
2012年も今日で最後の一日ですが、本日、『日本医史学雑誌』の最新号(58(4)、通巻1548号)が届きました。今回は原著論文3本、書評4本などの内容になっております。とくに、先日おこなわれたシンポジウム「富士川游先生と富士川英郎先生」(2012年4月28日、…
近代日本における公権力と医療を主題にした論文を読みました。修論用メモです。 鈴木晃仁「健康調査の歴史」近現代資料刊行会(編)『近代都市環境研究資料叢書 2 近代都市の衛生環境(東京編) 別冊(解説編)』近現代資料刊行会、2009年、71-99頁。近代都…
今日もまた修論の主題に関連した論文のまとめです。今回は仙台藩を事例として、藩の医療政策について論じた文献を。 張基善「仙台藩における諸医師とその把握・動員」『歴史』109、2007年、79-108頁。 仙台藩は領内の医師に対して積極的な管理政策をおこなっ…
近世初期の幕府と地域社会における医療について論じた文献をまとめました。修論用メモとして、以下では著者が公儀による医療をどのように捉えていたかについて中心に記録してあります。 横田冬彦「近世村落社会における<知>の問題」『ヒストリア』159、199…
海原亮「第四章 藩領における医療の展開――越前国府中を例として」『近世医療の社会史――知識・技術・情報』吉川弘文館、2007年、138-191頁。近世医療の社会史―知識・技術・情報作者: 海原亮出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2007/09メディア: 単行本 クリ…
施薬事業および薬師信仰に着目して、江戸時代の公儀による支配を論じた文献を読みました。平易な文章でありながらも、政治と宗教との関連についてスリリングな洞察を導いており、非常に刺激的な文献でした。修論用メモ。 岩下哲典『権力者と江戸のくすり――人…
とある授業のアサインメントとして、19世紀の内分泌物に関する医学思想をまとめた文献を読みました。ある医学概念に着目し、それが成立した背景とその論理を追うという非常にオーソドックスな医学思想史の研究です。 Chandak Sengoopta, "Chapter 4 Medical …
とある授業のアサインメントとして、医学史家であり社会学者であるドロシー・ポーターの文献を読みました。今日まで続く「健康」への強い志向について、その変遷が歴史社会学的に描かれています。 Dorothy Porter, "Chapter 14 The Healthy Body," Roger Coo…
『FLOWORDS』という雑誌にハンセン病に関する短い文章が載っているのを研究室の先輩経由でたまたま知りました。以下、簡単にではありますが、同論考の紹介をさせていただきます。ちなみに、『FLOWORDS』は双葉文学カフェによって編集され、先の第15回文学フ…
あさって日曜日に、神奈川県立公文書館で「医療をめぐるアーカイブズ」という研究会(日本アーカイブズ学会主催)がおこなわれます。鈴木晃仁先生と芹澤良子氏という、医療アーカイブズに造詣の深いお二人が登壇されるとのことで、既にワクワクしております…
授業のアサインメントとして、18〜20世紀の欧米における労働の概念史について論じた文献を読みました。著者の専門は近代ヨーロッパの思想史ではありますが、本論文は科学史や医学史、さらには社会史や文化史などの話題についても扱っており、非常にスリリン…